旅の予定を考えるとき、行ってみたい場所や食べてみたいものが、次々と浮かんできます。
弘前公園を歩いて、気になっていた喫茶店に寄って、お土産のりんごのお菓子も探して。せっかく弘前まで来たのだから、できるだけ楽しんで帰りたい。そんな気持ちになりますよね。
けれど、楽しい一日を過ごしたあとには、思っている以上に身体が疲れていることもあります。いつもと違う道を歩いたり、電車やバスの時間を気にしたり。旅先では、楽しい気持ちと一緒に、少しの緊張もあるのかもしれません。
そんな日の夜は、予定をひとつ減らして、宿でゆっくり過ごしてみませんか。
宿でひと息つく時間も、旅の楽しみ
宿に戻って、荷物を置いて、ふうっとひと息。
靴を脱いだだけで、ほっとすることがあります。温かい飲み物を飲みながら、その日に撮った写真を見返す。「あの景色、きれいだったな」「お昼に食べたもの、おいしかったな」。そんなふうに一日を思い出していると、歩いているときには気づかなかった楽しさが、あとから浮かんでくることもあります。
誰かに写真を送ったり、買ってきたお土産を並べたり。明日の行き先を考えていたはずが、いつの間にかぼんやりしていたり。
何か特別なことをしていなくても、それは、その人だけの旅の時間です。
旅に出ると、空いている時間にも何か予定を入れたくなりますが、「今夜はもう、何もしない」と決めるのもいいものです。いつもより早く休んで、朝の自分に、明日の楽しみを任せてしまってもいいですね。
おしゃべりしたい日も、静かに過ごしたい日も
弘前の民泊「ゆるり」で大切にしたいのは、お客様がご自分のペースで過ごせることです。
旅先で見つけたものや、思いがけず出会った景色。誰かに話したくなったときには、どうぞ聞かせてください。私の知っている弘前と、お客様の目に映った弘前が少し違っていて、お話を聞くことが私自身の楽しみになることもあります。
一方で、今日は静かに休みたい、ひとりでゆっくりしたい。そんな日もあると思います。
おしゃべりする日もあれば、挨拶だけでお部屋に戻る日があっても大丈夫。気を遣って、会話を続けていただく必要はありません。
「少し聞きたいことがあります」
「今日は早めに休みますね」
そんなひと言も、どうぞ遠慮なく。言葉にしていただけると、私もお客様の気持ちを知ることができて、うれしく思います。
ひとり旅でも、お二人の旅でも、心地よい過ごし方はそれぞれ。その日の気分や疲れ具合によっても変わりますよね。
気にかけながら、そっと見守る宿でありたい
私は、お客様に関心を持ちながらも、ご自身の時間を大切にしていただける宿でありたいと思っています。
何か困ったときには声をかけられる。でも、いつも誰かに合わせていなくてもいい。そんな、実家に帰ってきたときのような安心感があったらいいなと思うのです。
もちろん、心地よい距離は一人ひとり違います。初めての場所で少し心細い方もいれば、慣れない土地だからこそ、静かな時間を楽しみたい方もいるでしょう。
だからこそ、「こう過ごしてほしい」と決めつけず、お客様の言葉を聞きながら、お迎えしていきたいと思っています。
たくさん観光した日には、マッサージチェアに身体を預けてひと休みするのも、ゆるりでの過ごし方のひとつです。明日のために頑張って何かをするよりも、今夜の自分が楽だと感じる時間を選んでいただけたらと思います。
弘前での宿泊が、観光の合間に荷物を置くだけの時間ではなく、ほっと肩の力を抜ける時間になりますように。
何もしない夜があってもいい。
おしゃべりする夜も、静かに過ごす夜もあっていい。
ゆるりでは、どうぞご自分のペースでお過ごしください。